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コラム:タバコ 税額高騰でもやめられない愛煙家とその魅力を考える

タバコ、世間に煙たがれる存在となりつつあり、東京では飲食店は店内喫煙が禁止されるなど、愛煙家にとっては肩身の狭いことになりつつある。また、大阪でも大阪・関西万博に向けて、路上での禁煙が模索されている。しかし、愛煙家に対する配慮も検討されており、1400万円規模の喫煙スペースの設置を検討している旨報じられている。
そんなタバコ、なぜ吸い始めたかを愛煙家の方々に聞いたところ、「昔は多くの大人が吸っていて、大人の階段を上るように喫煙を始めた」、「友達から勧められて」など声が寄せられた。そんな中、ある愛煙家の方から、面白い話を聞いたので、ご紹介する。

 私は、現在、70代になる愛煙家だが、喫煙歴は50年を超える。元々、テレビ業界で働いて、銀幕の世界は俳優からスタッフまで、喫煙する人が多く、当たり前のように吸っていた。そんなタバコは、年齢を重ねるたびに増税してきているようなもので、その昔、バットが30円 憩いが40円からはじまり、150円代になり、阪神大震災や東日本大震災など大規模災害の度に増税し、昨今のコロナ禍の影響でさらに増額し、今ではタバコ一つの値段が500円代にまでなっている。
 タバコを吸っていたのは、クセのようなもので、吸っても吸ってもやめられなかった。その昔、タバコが安かった理由は、タバコと健康被害など考える時代ではなかったことや、戦後のどさくさでストレスがあふれる中、少しでもストレスを軽減するべく、タバコが役割を担っていたとも考えられる。
 昨今のタバコの値上げについて医療従事者に聞くと「タバコによる健康被害を考慮すれば、喫煙者のガンなどのリスクと保険支給料の高騰と、増税による喫煙者の減少で保険料支給額が減少する。増税に伴い、タバコの消費量は減るが、たばこ税の税額は変動がないようで、たばこ税増税は政府にはメリットがあるようだ」などと述べていた。
 しかし、タバコは酒よりもマシだと考える。それが、アルコールによる人間性の崩壊と、トラブル発生である。アルコールの過剰摂取に伴い、酩酊するだけでなく、他者に危害を加えたり、器物を損壊することがあるほか、アルコール依存症という震えや渇望などの悪しき症状が発症する。しかし、タバコには、タバコの過剰摂取に伴う酩酊などで他者に危害を加えるようなことはない。
 同じストレスを発散するアイテムがあるとして、酒は他者に危害を加える可能性があると考え酒は止めたが、タバコは止められない。ストレス社会を生き抜くために、「タバコによるストレス解消とメリットを考えるべきではないのか」と提案したい。

 あくまで、1人の愛煙家の方の見解だが、ストレス軽減のためのタバコの魅力を語ってもらい、禁煙者としてそのあり方を考えさせられた。タバコには副流煙と言う禁煙者には不快な要素もある。そうしたことを軽減するような、新たなタバコにまつわるストレス解消アイテムが出来ても良いようにも感じた。JTやフィリップモリスなどのタバコメーカは、電子タバコなど新たな商品を展開しているが、愛煙家のためには更なる喫煙環境に左右されないような商品展開を考える必要もあろう。また、世間の印象としてある「一様にタバコ=悪」と言うようなイメージを変える必要もあろう。

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