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ぼやきのグルメ 出汁の素 東西でCMに変化も

ヒガシマル うどんスープCM:左が関東版 西が関西版
 うどん :左が「ハイカラうどん(関東のタヌキうどん)」 右が「きつねうどん」



 世界には様々なスープが存在する。西洋ではブイヨンやコンソメ、韓国では牛骨スープ、中国では鶏がらスープなど、地域によって様々である。そうしたスープには、ほとんどがスープの素が存在します。
 そんな中、日本ではというと、鰹節のかつお出汁や昆布出汁など、日本料理に合わあせた出汁があり、それぞれに、お出汁の粉末スープが売られています。また、細かく分ければ、冷たい蕎麦のためのつゆやソーメンつゆ、おでんや温かいうどんのためのうどん出汁もあり、それだけで塩や醤油などの調味料を使わずにお出汁として成立するものも数多く存在します。
 そんな、お出汁の粉末スープの一つに、「ヒガシマル うどんスープ」というものが存在する。そんなCMを大阪と東京で何気なくみていると、歌に違いがあることを確認してびっくりしました。
 YouTubeにある「【完全版】 ヒガシマルうどんスープ CM全集 【全6種】」(https://www.youtube.com/watch?v=a0jxsp3vBcw) を見返すとやはりそうでした。挿絵のイラストの違いを見て分かる方いらっしゃいますか。
 正解は、関当版「キツネ タヌキ 天ぷら 月見 お肉」と続き 関西版には「キツネ 月見 天ぷら お肉 なべ焼き」と続くのです。すなわち、関東版にはタヌキがいて 関西版にはタヌキがなくなべ焼きが加入しています。
 では、「関西にはタヌキは無いのか?」となりますよね。正解は、存在します。しかし、それは、「タヌキそば」と言われるように、蕎麦料理になります。ちなみに、京都でタヌキと言うと、あんかけのうどん・蕎麦に変わるなど、地方によって料理名が変わります。
 関西でタヌキを蕎麦としたのは、油揚げをキツネが好み、キツネが化かす生き物とされ、キツネはうどんで、タヌキはそばとダジャレでネーミングされたものです。
関西でタヌキと放送すると「タヌキは蕎麦だ」とツッコミを食らい、「うどんスープ」にはふさわしくない、などとクレームが来たことでしょう。
ちなみに、関東でタヌキと言うと、揚げ玉(天かす)入りのうどん・蕎麦のことで、関西では「ハイカラうどん」などと表現されます。なぜ、タヌキかと言うと「天ぷらのタネ(具材)ヌキ」ということが名の由来だそうです。
 そうしたことを配慮して、ヒガシマルはCMに配慮したのでしょう。言葉と食事を大事にする日本ならではのことかもしれません。そう思うと、お肉は牛肉が描かれてますが、関東では豚肉では?、と考えてみたり。

 現在、全国旅割りで、日本各地への旅行が割安で行けるようになっています。 是非、旅行に行かれる方は、そうした食文化の違いも楽しんでみてください。

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