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シリーズ:北朝鮮のミサイル発射 その狙い 2 韓国の葛藤

北朝鮮は9月末からミサイル発射実験を続けており、11月2日から5日にかけて、複数発のミサイルを発射している。ミサイル発射実験を相次いで実施する北朝鮮の状況と今後の動向について、北朝鮮問題専門家に話を聞いたシリーズ2本目。専門家が指摘したのは、韓国の内情を悪用した北朝鮮の戦略が見え隠れする姿があった。その点について説明していく。

まず、朝鮮問題専門家が語るミサイル発射理由の二つ目について聴取した内容を記載する。

北朝鮮が相次いでミサイルを発射していることについて考える一つの要素が、韓国内部に根深くうごめく「南南葛藤(韓国内の親北勢力と右派勢力との争い)」がある。この「南南葛藤を煽るためのミサイル発射」というのが北朝鮮の一つの狙いである。

ミサイル発射実験を繰り返すことで「尹錫悦政権の対北朝鮮政策のため、朝鮮戦争の危険性が高まった」という強い恐怖感を韓国国民に与えながら、韓国の左派勢力、特に親北朝鮮勢力の反政府闘争を煽るためである。(以上、朝鮮問題専門家の説明)

専門家が述べる韓国内部の思想的葛藤について説明していく。第二次大戦以降、朝鮮半島に韓国と北朝鮮が誕生したことから悲劇が始まる。北朝鮮は、社会主義、共産主義を標榜する国であり、そこには大きな一つの命題がある。それが革命である。「共産主義という自分たちの考えを受け入れさせるためにはレーニンが実行した革命を起こさなければならない」という考えで、革命とは響きは良いが実質は血で血を洗う内戦や対外侵攻であり、戦争に結びつく非常に凶暴な思想である。北朝鮮は、独立直後から韓国の「赤化統一」という革命を引き起こそうと考えており、韓国の「赤化統一」のための「対外連絡部」や「統一戦線部」のような対韓工作機関が設置されてきた。そうして実施された革命の一つが朝鮮戦争である。結果的に休戦協定が締結され、38度線で分断された状態が続いている。

北朝鮮は朝鮮戦争以降も韓国への軍事侵攻を考えており、韓国内に朝鮮労働党の地下党のような親北朝鮮組織を作り上げてきた。これに対して韓国は、国内のスパイを駆逐するため、罪なき人まで逮捕するような軍事態勢が続いてしまう。

そのため、韓国の軍事独裁政権からの脱却を標ぼうする学生運動グループが北朝鮮の思想に傾倒して活動を展開した。こうした考えを持つ北朝鮮工作員予備軍のような韓国市民が数多く存在するようになった。ちなみに、慰安婦問題で話題に出てくる尹美香氏は金日成主席と接見したこともあるという噂もあり、筋金入りの親北朝鮮人士である。尹氏は現在、韓国の国会議員になるなど、韓国の政治の中にも親北朝鮮が浸透しているほど、韓国は北朝鮮に思想的に侵略されており、親日を軽々しく主張することもできないほど、思想的に汚染されている

そのため、北朝鮮がミサイル発射を連発させ「朝鮮半島有事」が近づけば、韓国内の親北勢力が韓国政府に対して「戦争反対」など主張して政権の足を引っ張り、北朝鮮のために活動する流れが出来上がっている。

今回のミサイル発射実験について、朝鮮問題専門家が「韓国の親北勢力の反政府闘争を煽るため」との見解を示したが、ミサイル発射が韓国に潜在する北朝鮮勢力を呼び覚ますスイッチになっていると言っても過言ではない。

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