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日本の闇 コカイン捜査の難しさと狙われるターゲット

 コカインの現物(千葉県警HPより)

 違法薬物としては覚醒剤が有名だが、このほかにも、大麻やマリファナ、コカインが存在する。そんなコカインだが、捜査当局者にとっては悩ましい薬物となっている。

 薬物事件を取り締まる警視庁組織犯罪対策5課、通称”組対5課”の内情に詳しい関係者によると「薬物捜査では乱用の疑いがある者を職務質問してその場でゲンタイ(現行犯逮捕)することも珍しくない。その際に欠かせないのが簡易鑑定だが、コカインではそれができない。このことが捜査を難しくしている」というのだ。

組対5課は、清原和博をはじめ多くの芸能人を検挙していることで知られる麻薬犯罪のスペシャリスト集団だ。
 コカインについて簡易鑑定ができなくなったきっかけは2013年10月のこと。警視庁が簡易鑑定でコカインの反応を示した粉末を所持していた男を誤認逮捕したことだった。その後の本鑑定で粉末が規制対象ではない「脱法ドラッグ」と判明。警視庁はその直後、誤認逮捕を防ぐ措置としてコカインの簡易鑑定を原則中止するよう各警察署に通達したのだ。
 
「捜査上の制約に加えて、コカインの体内での残存期間は短く、早ければ1日程度で成分が体内から排出されてしまう。使用が疑われても、慎重に裏付けを取らないと逮捕にまで持ち込めない」(前出の関係者)

コカイン常習者の捜査は相当難しいようだ。そんな警視庁組対5課が、いま、コカイン使用を疑っている人物がいるという。
「今、警視庁がコカイン使用の本マルとしてマークしている芸能人がいる。今や大物ともいえる女優のXだ。成宮のスキャンダルが表沙汰になる前から組対5課は関心を寄せていた。Xがコカインを乱用しているという話は複数の情報源から入っている。捜査員が身辺調査まで行っていたという話だ」
 Xの疑惑が深まった裏には、都内人気エリアにある会員制バーの存在があるという。
 「Xが少し前に毎晩のように出入りしていた店で、X以外にも複数の芸能人が顧客として名前を連ねている。ここが重要ポイントと見てきた」
 Xは以前人気アイドルグループメンバーとの交際が取り沙汰されたが、その際にもこの店が密会に使われたと言われていた。
週刊誌記者が捜査官と組んでマークしていた店でもあり、店主が”コカインばばあ”と通称されているという怪情報まで飛び交った。若手人気グループ歌手が店員として働いていたこともあったという。
 「その情報ももちろん捜査関係者の耳に入っている。だから顧客は捜査対象のリストに全員挙がっているという。Xは”コカインばばあ”との付き合いが深いということで、組対5課は芸能界コカイン人脈の本丸としてXを狙っている」
 コカインを所持しているという明らかな証拠がないと逮捕は難しいということのようだが、Xに向けられた捜査のメスはどこまで真相に迫ることができるのか。今後も注目したい。

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