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朝鮮が記念硬貨を発行 過去には総連職員が強制購入させられたことも

写真は北朝鮮の故金日成主席の生誕110年記念金貨 AFP通信2022年4月15日付より

朝鮮で金日成生誕110年記念金貨、銀貨を発行するとの朝鮮中央通信2022年4月15日付で報じられた。 https://www.afpbb.com/articles/-/3400442 

朝鮮では、節目の日に合わせて過去にも何度も記念硬貨を発行しているが、果たして需要があるのだろうか?

金、銀の純度の問題よりも、果たしてこれが売れるのかな?と、率直に疑問を抱いてしまう。日本の北朝鮮マニアにとっては喉から手が出る程に欲しくなる逸品かもしれないが。

あいにく、経済産業省の許可無くしては朝鮮からはいかなる品物も今の現行法下では日本には届く事は無いのだから、マニアにとってはなおさら欲しくなるのかもしれない。

大量に売れ残っても、金、銀なら後日また再利用出来るから、何とかなるとの試算なのか。

しかし、金一族の肖像が刻まれ記念硬貨をまた溶かして再利用する事は朝鮮では御法度ではある。海外との取引も停滞している中、売れると試算をしての販売なのだろうか?商売人の感覚では到底理解不可能な展開である。

朝鮮は過去にも記念硬貨を発行しているが、1988年9月9日の朝鮮民主主義人民共和国創建40年記念日に合わせて、「千里馬金貨」を発行したことがある。当時はバブルだったこともあり、金貨のセットが20万円であった。

千里馬とは朝鮮の象徴とされる「一日に千里を走ると言われる伝説上の羽が生えた馬」で、平壌には千里馬の銅像もある。

朝鮮での一里は日本での一里とは違い、一里が約400m換算であるから朝鮮で言う所謂千里とは、約400kmになる。

丁度、第2次世界大戦後に朝鮮半島が南北に分断されて領土が朝鮮と韓国で半々になってから、平壌市から朝鮮の北端に位置する白頭山の麓の町、恵山市辺りまでが約400km位の距離になる。

話を戻すが、1988年の頃は日本の経済もバブルの最中で活気があった。

朝鮮総連ではなんと、この時期に朝鮮が発行した「千里馬金貨」の20万円セットを総連全職員に給料天引き払いで強制購入をさせた。

この通達が各総連機関に届く直前に辞表を提出した朝銀職員は、退職金から無条件天引きもされて強制購入させたという。カルト教団並みのメチャクチャな押し売りである。

34年前の話だが、今も大切にこの金貨、銀貨を保管して居る人は居るのだろうか。ここ最近では、純金の価格が急騰しているので、今売れば高値取引になっただろうが…、笑うにも笑えない話である。
今も保管している人よりも、買わされた直後に質屋に持ち込んで現金化した人の方がはるかに多いと察する。

今の弱体化した総連が、不況の最中の在日朝鮮人社会でこんな金貨や銀貨を「全職員強制購入」との通達を下したとしたら、結果的には総連職員が総連組織へ不満を漏らしつつ買わされるのがオチではあろう。

経済産業省から日朝間での輸出入取引規制が解除されたとしても、(勿論、解除される可能性は限りなく皆無である。)「日本国内ではマニア以外に買い手が居るのやら」というところである。

今も、「千里馬金貨」の持込買取は可能であり、お持ちの方は持込査定をお試しあれ。買い取り専門店の関連記事もご紹介しておく
⇒  https://www.tokai-kaitori.com/result/24338/

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