自民党最大派閥・清和会　分裂するか　それとも・・・

現在の自民党最大派閥はどこか、ご存じだろうか。いまだに旧安倍派と呼ばれる清和会である。しかし、安倍晋三氏が死亡して1年以上経過するが、いまだに会長が選ばれていない。

　その理由が、下村博文、塩谷立会長代行VS5人衆の権力争いがあるからだ。安倍派の「5人衆」とは、松野官房長官、萩生田政調会長のほか、西村康稔経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長である。

　100人規模を誇る安倍派だが、所属議員は「候補者は誰も安倍氏のようにリーダーシップがあったり、カネ集めもできる人はいない。誰が会長になっても、安倍氏と比較され、派内の不満がたまる」などと言及するなど、どの人物も決定打に掛ける。

　例えば下村氏は違法霊能者からの献金問題、萩生田政調会長は統一教会問題、西村経産相はパワハラ問題、高木国対院長は下着ドロボー疑惑があるなどそれぞれに何らかのスキャンダルを抱えていたりする。
　
　他方、スキャンダルがない世耕参院幹事長は、参議院議員という不利が、松野官房長官、塩谷会長代行は人気がない　などどの人物にも華がない。

　結果的に、有権者からは「安倍派が分裂するのではないか」との見方が出ている。自民党関係者に聞くと、詳しくは話せないが実際にそのような動きがある」とのことで、他派閥は、清和会メンバーの引き抜きに動いているとのこと。

　果たして、今後、清和会はどうなるのか、分裂などすれば自民党の動向を大きく左右する可能性も考えられる。