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朝鮮総連が開催する全大会 招集される職員の内心 (2022年5月28日土曜日~29日日曜日は、総連第25回全体大会開催予定)

画像は本年開催予定の第25回全体大会のポスター(VERDAD編集部が入手)


※総連全体大会については、表向きには開催意義についての資料は多々あるが、ここでは筆者が感じた事実上の開催意義の本音、関係者から聞いた見解などについて述べる。

 朝鮮総連という組織において、全体大会とは最高意思決定機関であり、議長の選任などが行える特別な場、と言える。従前は3年に1度開催されていたが、数回前から4年に一度開催されるようになった。末端の総連関係者にとっては、全体大会が3年に一度であろうが、4年に一度であろうがどうでもよいことである。


そんな朝鮮総連の全体大会が、2022年5月28日~29日にかけて、東京都北区の東京朝鮮文化会館(東京朝鮮中高級学校体育館)で開催される事が決まった。

大会参加者のことを代議員というが、総連側から勝手に招集される代議員は「強制動員対象者」であり、当事者からすれば「迷惑なこと」でしかない。

在日1世などの祖国や組織への忠誠心が高い同胞からすれば、代議員に選ばれることは「名誉なこと」だが、今のように祖国や総連への忠誠心が低下した現在の同胞からすれば「いい迷惑」となる。

2000年頃までの全体大会は3日間の日程で行われていた。代議員に指名されたら、全体大会に参加するため予定を開けなければならない。3日間もの日程ともなれば仕事も休んで旅費も大会参加費も自己負担で参加を強いられるため、迷惑でしか無い。しかも、裁判員裁判の裁判員のように日当が出るわけでもない。

在日朝鮮人社会では、パチンコなどの遊技業や焼肉店などの飲食店、その他サービス業に従事している人々が多く、この様な業種の人々が週末に3日間も全体大会の為に仕事を休まされるのだからたまったものじゃない。

現場の在日同胞達の現状を顧みない総連専従職員は、在日同胞達に対して行う事業においては、①総連中央本部や各都道府県本部が招集する会議には無条件で来い。(朝鮮語:オラ)、②その他の関連する催しにはとにかく行け。(朝鮮語:カラ)、③総連組織や、朝鮮学校に対しては金を出せ。(朝鮮語:ネラ)という方程式がある。


「オラ(来い)、カラ(行け)、ネラ(出せ)」が50年以上も前から在日朝鮮人運動の現場においては常套化しており、この悪しき慣習を克服する事を事あるたびに唱えていたが、今も変わる事は無い。


全体大会に関しても「強制的にオラ(来い)」、「参加費などカネを出せ。(ネラ)」のスタンスであり、選ばれた代議員の皆様は「お気の毒」としか言いようがない。

次回、なぜそのように朝鮮総連の全体大会は同胞から受けが悪いのか、その一端をご紹介する。

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