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夜中の物音 その正体は「いい迷惑」なファンの喜び

深夜12時30分頃、隣の部屋から「パンパンパン」という音がする。寝入っていた自分も目を覚まさせられ、不満を抱く。寝付けなくなり、トイレに行ってテレビをつけて判明する。サッカーワールドカップ日本対ドイツ戦で、日本が同点ゴールを決めたのだ。それに対する拍手の音だったのだ。その後携帯を見ると、ドイツに先制点を入れられたことがニュース速報でアナウンスされたていたことが判明し、サッカーファンからすれば同点になったので喜ばしいタイミングであったのだ。しかし、サッカーに興味がない人間からすれば「いい迷惑」な話である。
 しかし、その後、事態はさらに変化する。その10分程度の後、日本が2点目を獲得し、ドイツに逆転してしまう。すると、今度は、ヨッシャー、と下の階から響いてくる。再び寝ようと思っていた矢先だったので、睡魔が飛んでしまう。それとともに、二つの覚悟がよぎった。一つは、ドイツに同点ゴールを決められて、「あー、くそー」などの悲鳴が響くこと、もう一つが、日本が勝利して「ヨッシャー」など喜びの声が響くこと、だった。結局、っ試合終了まで寝ることをあきらめることとなった。
 結果的に言えば、視聴者の方もご存じのとおり日本の勝利となる。その瞬間、今度は上の階から「ドンドンドン」と響いてくる。今度は、上の階のサッカーファンが声での喜びを押し殺して足で喜びを表現したのだ。
 深夜に響くサッカーファンのそれぞれの喜びで、結局寝付くことが出来ず、サッカーファンでもないのに寝不足になってしまった。これがあと数日続くのかと思うと、げっそりするするとともに、あきらめるしかないのだろう。あきらめるからには、日本チームの快進撃を願うばかりである。がんばれ ニッポン!

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