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ぼやきのグルメ3 日本人大好き カレー文化

日本は、海外の料理が根付いた世界的にも珍しい都市であり、様々な料理を独自にアレンジする文化を持っています。そのなかでも、カレーは古くから定着し、様々な進化をしている料理と言えます。


カレーは元々インド料理で、明治初期に米国へ向かう留学生が食べたことや、その後、イギリスから日本にカレー粉がもたらされ定着し、発展していきます。そんな、カレー、NHKの教養番組によると、日本のカレーはイギリステイストでとろみがついていたから爆発的に定着したと言われてます。

ちなみに、日本で本格的なインドカレーがもたらされたのは、イギリスカレーの来日よりも後の話で、日本に移り住んだインド人がもたらしたとされ、東銀座の有名なお店や新宿○○屋が元祖だと言われてます。

その昔、韓国へ手土産で持っていって喜ばれる日本のお土産品の一つが、日本のカレー粉だったそうです。元々、韓国にはカレー粉がなかったようで、非常に喜ばれる日本のお土産だったそうです。

カレー粉だけでも、ヱスビー食品やハウス食品 グリコなど各社が出しているほか、ハウス食品だけでも「バーモントカレー」、「ジャワカレー」、「こくまろカレー」などラインナップが充実しているほか、甘口から辛口まであります。カレー粉を独自にブレンドしたり、チョコレートやコーヒーなどをアクセントで加えるなど、ご家庭によりそれぞれ「おふくろの味」が存在するものです。そのため、とろみがあるカレーをインドカレーと区別するため、海外では「日式カレー」と表現されるほどで、洋食という日本料理に分類されているかのようです。

ちなみに、子どもの頃の思い出ですが、近所のスーパーにお使いにいったところ、近くの洋食屋のママさんが、「家庭ではそんな量、使わないだろう」というほど大量のカレー粉を買っていたことがあり、「洋食屋さんのカレーは、某食品メーカーのカレー粉のブレンドだったんだー」と気づいてしまったことがあります。それほど、日本のカレー粉が優秀だということなんだと思います。

また、神田や神保町などはカレー専門店の激戦区となっており、カレー屋の店舗に行けば、インドカレー屋から日式カレー屋、欧風カレー屋まで様々あります。トッピングとしてカツやコロッケ、ハンバーグにオムレツなどあるほか、激辛、お肉ゴロゴロ、キャベツ千切り乗せ、シーフードなど様々なテイストのカレーを提供する店があり、皆様の中にもお気に入りの店舗があるものと思われます。
そうした中、カレー自身にも変化が出てきます。例えば、北海道の「スープカレー」や焼きカレー、「大阪スパイスカレー」など独自進化したカレーがあるほか、ドラマにもなった千葉県のサバカレー、山形県のサクランボカレーなど、様々な地域の特産品などを活かした日本各地のご当地カレーも誕生します。

そんな200年近い歴史を持つ日本のカレーと日本食の融合第1号と言えば、「カレーうどん」でしょうね。「カレーうどん」は、東京・早稲田にあった「三朝庵」が元祖との説があり、店主の加藤朝治郎は、当時人気だったカレーライスに影響を受け「うどんにカレーも合うのでは」と考え作成されたものとされます。いまでは、「カレーそば」、「つけカレー南蛮」「カツカレーうどん」など、カレーうどんも進化していきます。

以降、日本では、様々なカレーのアレンジ料理が生まれます。
ファミレスメニューの定番にもなりつつある「カレードリア」。まずもって、「ドリア」が日本発祥の料理だということご存知でしょうか。それにカレーをアクセントとして合わせるとホワイトソースと相まって、マイルドなカレーが出来上がり。

また、ピザやパスタもカレーテイストがあり、洋食系の味を中心にカレーアレンジが加えられています。このほか、カレー鍋やカレーおでん、カレーチャンポンなども生み出されており、カレーを活かしたアレンジは今後も生れていくものと思われます。
 さーて、今日はカレーにしよー。

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