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テレビ局及びコメンテーターの闇を暴く

 2022年5月21日 公演予定の李相哲教授。NPO法人国際生涯学習文化センターHPより(https://onl.bz/WX6WwAP)

 テレビやラジオのニュース番組には、キャスターだけでなく解説などを行う知識人が加わることが多い。登場する人物は、大学教授やジャーナリスト、元官僚など、案件により様々である。

 それは、ニュースキャスターだけでは分かりにくいものをより専門的視点で解説してもらうためで、ニュース番組を面白くする、という面からも必要となってくる。

 ここで、昨今のニュース番組とコメンテーターを振り返ってみる。米国問題なら若林美恵子・早稲田大学教授、ロシア問題では、中村逸郎・筑波学院大学教授、コロナ問題では二木芳人・昭和大学医学部客員教授などがあちこちのテレビ番組に出演している。

 では、韓国・朝鮮の問題ではどうか。ジャーナリスト・辺真一氏などが有名だが、昨今、頻繁に出てきている人物がいる。それが、李相哲・龍谷大学教授だ。しかし、この人物について、改めて考えなければならない時期に来ているのではないか、と警鐘を鳴らしたい。その一端をご紹介する。

 まず、同人の経歴だ。産経新聞2014年12月17日付「秘録金正日(1)最後の電話は「正恩へのいらだち」 愛娘と禁断のワインを手に…」では、李教授について「中国・黒竜江省出身」と記載がある。また、「日本国籍」とも書かれており、日本人として帰化している。

テレビを見ている人々は、朝鮮問題でテレビに頻繁に出ている観点から「李教授は韓国人」と考えている人も多いだろうが、元々は中国人であり、しかも現在は日本人である。

 何が問題なのか、それは、李教授が韓国の大統領選挙や韓国情勢を説明する番組に度々出ている点にある。

李教授は中国出身であり、中国の政治情勢などは学んできただろうが、韓国の政治情勢など、それほど詳しくない、ということだ。

しかも、李教授は、韓国に渡航したことが数回程度しかないそうで、砕いた表現をすれば「数回程度、海外旅行をしただけで、その国の政治の専門家になれるのか?」ということである。

「韓国人は朝鮮族中国人を相手にしない」との話もあり、日本人に帰化してもその点変わりはないだろう。また、韓国では日本人は侵略者扱いで嫌われており、政治家や専門家など人脈作りは相当、苦労するはずだ。

李教授の韓国情勢に関する発言内容を見てみると、朝鮮日報や東亜日報など韓国の新聞を読んで、それらしいことを言っている程度にしか感じられない。すなわち、中身が薄いのだ。

それでも、テレビを見ている人は「韓国政治の専門家の発言」と受け止めており、これは、李教授を使うテレビ局側にも問題があり、テレビ局が視聴者をバカにしているとしか思えないのだ。

百歩譲って、北朝鮮問題なら、知古のある朝鮮族中国人から聞いた見解なども紹介できるだろう。それでも、知人の朝鮮問題研究家からすれば、「李教授の発言内容は、朝鮮を知らない人の発言としか思えないことがある」、「吉林省の朝鮮族なら、北朝鮮とつながりのある知り合いも多数いるだろうが、黒竜江省出身だからなー」などと猜疑的な目を向けている。

 テレビ局員もバカではないので、その点を承知の上で李教授を使っているのだ。

では、なぜ、李教授がこれほど頻繁に専門外の韓国問題などでテレビに出演するのか。その謎の一端が解明したかもしれないのでご紹介する。

李相哲教授に関して、マスコミ関係者から聞いたところ「李教授は、テレビ局員を接待漬けにして篭絡しており、テレビへの出演回数を稼いでいる、と噂されており、マスコミ界隈では有名な話だ。すなわち、テレビ局側も『いつものお礼』とばかりにテレビに出演させている」というのだ。

これが本当であれば、テレビ局員が李教授により接待漬けにされており、「その弱み」と表現すべきか「ナーナー関係」からテレビ局が李教授を頻繁に使っていることとなる。

 他方、昨今、韓国ネタでコメンテーターとして見なくなった顔がある。それが金慶珠・東海大学教授である。金教授は、韓国人であり、李相鉄教授よりも金教授のほうが韓国問題などにコメントするにふさわしいと考える。

しかし、金教授は、スポーツ報知2019年8月29日付「東国原英夫氏、生放送で金慶珠氏に 黙ってろ、お前は! 声を荒らげ批判の声」でもか書かれているとおり、東国原氏から「あの人ね、韓国ではね、親日派の右派なんですよ。でも、日本に来ると左派反日系を装うじゃないですか。“ビジネス反日”と僕は言ってるんですけど」などと痛烈な批判を受け、以降、テレビ番組への出演は減っていった。

東国原氏もコメンテーターとしては人気があり様々な問題でコメントできる万能性があるところ、「金教授が東国原氏ともめるなら、金教授は使いにくい」ということになったのかもしれない。

 コメンテーターにもそれぞれの立場があると思うが、「国籍を勘違いさせ専門性すら偽る専門家」が良いのか、「思考的立場を偽る専門家」が良いのか、というところである。それであれば、私は、専門性がまだある後者を選ぶべきと考える。

テレビ局及びニュース番組制作者も、もう少し、その点を考えるべきではないか、視聴者をたばかるのはやめるべきではないか、そう考える。

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