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ビッグモーターの支配体系は北朝鮮とおなじ?専門家の分析から

中古車販売業・ビッグモーターの保険金不正受給や街路樹に対する除草剤散布が問題となっているが、そのすべては、異様な支配体系が影響していることが話題となっている。
 ビッグモーターで不正が横行するようになった背景には、過剰なノルマや異常な降格人事があったという。「コストカッター」としてそれらを主導したのは、兼重宏行・社長の息子・宏一副社長(35、同日付で辞任)だと指摘されている。これについて、国際問題専門家に話を聞いたところ「北朝鮮の支配体系と同じだね」などととんでもない分析結果を話してくれた。いったいどんな内容なのか、専門家の分析内容をご紹介する。

 北朝鮮では、金日成の後継者として金正日が選出されるが、金正日は金日成から権力を奪取するため、組織指導部という党組織の部長や書記に就任する。組織指導部とは、北朝鮮尾国家運営、人事を司る機関であり、この機関を通さなければ金日成に話を通せないメカニズムを作り上げた。この権力機関がすなわち、ビッグモーターで言えば、宏一副社長そのものである。会見で兼重社長は「事態を把握していない」などと知らぬ存ぜぬを繰り返したが、宏一氏が社長まで不都合な問題を上げていなかったものと思われ、社長は本当に知らなかったのであろう。

 また、北朝鮮の支配体系は、金日成が「食糧を調達せよ」と発案し、党組織が「中国から食糧を購入する」などと具体化させ、末端の貿易機関に実行させる。まるで、金日成が脳みそ、党機関が指示を伝達する心臓や脳髄、末端機関が手足となって実行する生き物のような組織体系となっている。

 これをビッグモーターで言えば、社長が、「店の外観を綺麗に」と言及し、宏一氏が「除草剤散布」を指示し、末端の支店長・社員が実行するメカニズムである。
 
 また、ビッグモーターでは、宏一氏が気に食わない支店長や工場長の降格人事を相次いで連発したが、これも北朝鮮の粛清と同じである。北朝鮮の場合、金日成の指示を実行できない人物は粛清されるが、これは、言い換えれば実行部隊である手足を付け替えているだけである。

 ビッグモーターで言えば、支店長らが手足であり、ノルマが達成できない人物は交代となるが、ようは部品と同じように見なされているだけである。それほど、宏一氏にとっては、社員など替えの利く存在で、彼らの人生など考える要素ではなかったのである。北朝鮮で餓死者が多発するのも、金一族が国民の生命を軽視しているからであり、宏一氏も社員軽視の会社運営があだとなったのだ。カリスマのある父親と問題児の息子と比較されるところも、北朝鮮とビッグモーターが酷似しているところ、皮肉なものだ。

 刑事裁判では宏一氏を追及できないようだが、民事裁判ではっ宏一氏も被告となる可能性があるという。宏一氏には、今回の事件の主犯としてしっかりと罪を償ってもらいたいものである。

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