日韓友好の気風はいつまで続くか　韓国側論客の視点

韓国で尹錫悦大統領が就任して以降、日韓関係は好転している。日韓シャトル外交が成立しつつあり、徴用工問題に解決のめどが立つなど、明るい兆しが見えている。しかし、これは、一過性のものに過ぎないのか。韓国は大統領が変われば、主張内容も変わり、親日反日を繰り返してきた。

　今後の見通しについて、韓国メディアのエース記者に話を聞くことが出来た。その内容に愕然とするとともに、今後、気を引き締めて取り組む必要があると考えた。

　韓国エース記者が述べた今後の展望は以下のとおりである。

　来年4月、韓国で国会議員の総選挙が開催されるが、この結果次第だが、日韓関係を改善するプロセスが危機的状況にあると感じている。それは、日韓関係改善について、尹大統領・政府が有効性やメリットを説明できない状況にある。

　日韓関係正常化でのメリットがなく、なにも説明できない状況が続くと、来年の選挙で左派系が当選する可能性が高くなる。左派系国会議員が影響力を持つ大統領は、尹大統領ではないが、韓国の大統領は1期で終わるため、次期大統領選挙では尹大統領は退任する。

　日韓友好について、韓国民が肯定的な受け止めが出来なければ、日韓関係改善が継続することは厳しいということだ。今は、韓国民が日韓関係改善メリットを体感できない状況にある。

　そのため、日韓関係改善について、日本が更に早く動く姿を見せてほしい。日本は動きが遅い。どの分野の関係改善を強化すべきか、悩む時間が長すぎる。そのため、もっとスパンを短くして、効率的にメリットを生み出すべきだ。（以上、記者の見解）

　このように、日韓関係は、韓国側にメリットを生み出せない状況が続けば、暗転する可能性があるということだ。日本の政治家もそうした点を把握して、日韓問題に取り組むべきである。