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冷暖房機器、冷蔵・冷凍機器の省エネを考えるベンチャー企業の画期的アイテム

流体攪拌装置「αESG」

 昨今、省エネやCO2排出量軽減が叫ばれる中、現状の空調システムに付属の部品をセットするだけでエネルギー効率が改善される画期的な商品を見つけたのでご紹介する。
 その会社は「イーエスジーテクノロジーズ株式会社」というベンチャー企業で、3年前に設立された新進気鋭の会社で東京本社と大阪支社を有する社員20名程度のこじんまりした企業である。
しかし、このベンチャー企業が生み出した商品が、空調機器界隈を席巻するだけでなく、官公庁が認める省エネルギー商品として、今注目を集めている。
 同社幹部に話を聞いたところ、「これが、その機械だ」といってパンフレットを見せてもらうと、円筒形の鉄の物体から細い管が伸びているものであった。以下、説明内容などご紹介する。


〇流体攪拌装置(りゅうたいかくはんそうち)「αESG」について
 空調及び冷凍機器のメカニズムについて簡単に説明すると、冷媒を圧縮させると熱を持ち、それを空気が通ることで温風に、逆に冷媒を減圧して常態化することで冷たくなり、それに空気を通して冷風を生み出す。すなわち、冷媒の圧縮を利用した温冷装置なのだ。
しかし、長年空調を使っていると、クーラーの電気料金が高くなることがある。実はそれは、冷媒の圧縮を繰り返すことで、冷凍機油が部分的に凝固するなど冷媒の粘度が上昇し、圧縮機の負担が大きくなるため、消費電力が大きくなるために起こる。
そこで、流体攪拌装置を空調機の室外機の冷媒が循環するパイプに設置する。そうすることで、冷媒が攪拌され凝固していた冷媒などが元の流動体に戻り冷媒粘度が低減する。そうすることで、粘度の高い冷媒を圧縮する際に掛かっていた電力量が元々の水準程度まで低下するため、消費電力が低減するという仕組みだ。しかも、冷媒粘度が低減すること熱伝導率が上昇し、設定温度への到達時間が早くなるため、圧縮機が休まる時間が長くなり、稼働時間が減少するため、消費電力が削減され、CO2排出量も削減できるようになる。
また、設置についても、冷媒が通る配管を切断して「αESG」を設置しガス漏れしないようロウ付けすれば工事が完成するため、大規模修繕を行う必要がない。しかも、新品から設置すれば、冷媒の劣化を抑止できるため、空調機が長持ちする。

〇取り付けまでの手順など
 まず、当社は、商品説明とヒアリングから始める。商品については口コミで広まっており、ある程度認知されている方もいるが、今一度、「αESG」のメカニズムについて説明する。その上で、現状の確認のため写真撮影はもちろんのこと、空調機器や冷凍機器のメーカー名や機種名型式、室外機の台数、空調を使用する部屋の面積や稼働時間、稼働日数や設定温度、制御系統の手動か自動か、室寧にその他の熱源の有無など細かくヒアリングを行う。
 そこから、シミュレーションを行う。1~2エリアの空調機でシミュレーションを実施する。当社の技術部には蓄積データがあり、それを基にシミュレーション資料を作成する。また、施設エリアの気温や稼働日数、電気料金の予測値や書価格面での「αESG」の設置台数と工事費、予測投資金額の回収年数、CO2削減量などを記載した年間シミュレーション結果も書面で提出する。ここまでは、無料で実施している。
その後、有料にはなるが、「αESG」を一台購入していただき、実証実験を実施する。そうすることで、目に見えて電力削減量をお客様に把握してもらう。7営業日から15営業日を検証期間とし、温度測定器や電力測定器を設置して検証実験を実施する。
実験結果については、外気温別の電力散布図など検証結果のレポートを作成し、それをお客様に確認してもらい、導入の有無を検討してもらう。導入するとなれば、これまでに導入された企業様の導入モデルを参考に、お客様のニーズに合わせた提案をしていくこととなる。

〇令和3年度 4年度の省エネ投資支援事業に認定
 「αESG」は、一般社団法人環境共創イニシアチブ(Sii)の令和3年度及び令和4年度の「先進的省エネルギー投資促進支援事業補助金」の認定事業者となっている。そのため、「αESG」を導入する場合は、そうした補助事業の対象となるため、補助を活用して割安で導入することもできる。

 昨今、燃料価格の高騰で、電気代が家庭レベルでも高騰しており、政府も燃料費高騰を抑えるべく、原発再稼働まで話題に出るほどだ。そうした中、民間の発想力で既存の施設を活かしつつ省エネが達成できる「αESG」は画期的なシステムと言える。
 同社幹部によると、「大手企業からも『αESG』の引き合いがあり、手が回らない状態にあり、うれしい悲鳴である」などと述べていた。地球温暖化に伴い、空調機なしには夏は過ごせないようなってきている。今後、日本だけでなく、世界レベルで「αESG」が普及することも予見される。

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