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コラム:タバコを使った生活の知恵

ある日、父親が「子供の時、足を切った際に、近所のおじさんが傷口にタバコの葉を押し当てて包帯で巻いて処置してくれた。タバコには、化膿止めの成分があるのか、足も悪くならず、治ったことを覚えている」などと話をした。
 タバコと傷薬について調べてみると、昔は傷薬として使用していたようで、止血や化膿止めに用いられたとのこと。現在では、様々な傷薬が販売されているが、昔は民間療法として、タバコを使った傷の治療が行われていたと初めて聞いて驚いた。
 
 そんなタバコ、また変わった使い方もある。それは、北朝鮮の張成沢が教えたというものであった。朝鮮問題専門家に聞くと「張成沢の運転手をしていた人物が、同人を乗せて乗車をしていたところ、突然雨脚が強くなって土砂降りとなり、ワイパーが壊れたという。前が見えないほどの大雨で困っていたところ、張成沢が持っていたタバコをもみほぐし、葉っぱにしたものを運転手に渡し、『これで、窓ガラスをこすれ』と指示したという。車外に出て半信半疑で窓ガラスにタバコの葉をこすりつけると、水をはじくようになり、運転を続けることが出来たという。ちなみに、その際のタバコはダンヒルであり、金正日からもらったものだった」などの述べていた。
 タバコには、油分があるのか、ガラスのコーティング剤のような役割をしたのだという。日本には、自動車関連商品として、コーティング剤が販売されているが、北朝鮮にはそのようなものはなく、生活の知恵、といったところである。
 傷薬もコーティング剤も、本来のタバコの使い方とは違うが、タバコの新たな活用方法になりうるかもしれない。

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